「テレビなし育児なんて、意識高すぎ…!」
そう思った方もいるかもしれません。
でも、元・国語教師の私が試してみたら――
子どもが自然と読書好きになり、生活リズムも整って、家族の会話も増えたんです。
今回は、そんな“テレビなし育児”のリアル体験をお話しします^^
もともとは“平日テレビなし”から始まった
長男(第一子)が小さい頃、朝の準備の時間確保のためにテレビをつけていたのですが…(テレビに子守り担当してもらうっていう発想)
結局、テレビを見始めると食事は進まないし、「さぁ、出発の時間だよ!」ってときでも、テレビを見たがって動かなかったりする・・・
当時、仕事してたので、朝は7:30には子供と出発しないといけない。
(当時、夫は6:50頃出発してて、朝の家事も、保育園の送りも、何もかも全部私が担当してました・・・泣)
そんなとき、試しに、朝はテレビをつけないようにしてみたら、むしろ準備がスムーズに進むことに気がつきました!
テレビ番組の切れ目を待たず、さっと出発できる!!
それは、夕方も同じ。
テレビつけてると、
「ごはんだよー!」と呼んでもテレビに夢中で動かない。
お風呂もイヤイヤ、寝るのもイヤイヤ……「トーマスもっと見るー!!(怒)」なんて大騒ぎ。
「テレビがない方が生活リズムが整うのかもしれない・・・」
と気づいて、
平日はテレビなし生活をスタート!
テレビをリビングから撤去する
テレビをつけないと、子どもは暇になります。
そうすると、リビングに置いてあるおもちゃやら絵本やらで自然と遊びはじめるんですよね。
「テレビがなくても、案外いけるかも」
そんな気づきから数年、我が家では子どもが3人に増えても、基本的にテレビなしの暮らしが続いていました。(テレビは、休日のお楽しみ程度に)
そしてついに転機が!
第二子が5歳のときにピアノを始めることになり、リビングにピアノを置くスペースが必要に。
「ソファかテレビ、どちらかを出さないと無理だね」という話になり、子どもたちに聞いたところ――
「テレビは見たくなったらテレビの部屋(2階)に行くからいい!」
「ソファは絶対残して!ソファでゆっくりしたい!!」
ということで、リビングからテレビを撤去することに。
その日から、我が家のリビングから完全にテレビが消えました。
余談ですが、佐藤ママ(お子さん四人が東大入学)も、テレビはリビングに置いてなかったそうですね。テレビが見たいときは、タイマーをかけて、テレビの置いてある部屋にテレビを見に行っていたそうです。
一人暮らし時代は「テレビがないと寂しい」と思っていた私が…
昔は、私も普通にテレビ見てました。
一人暮らしの頃は、テレビはなくてならない大切な存在でした。
今みたいに、スマホもなかったし。。。音がないと寂しくて、帰宅してすぐテレビをつける日々。
それが今では、リビングにテレビがない生活が心地よいと感じるように。
関係ない雑音がない感じ。
で、好きな音楽かけたり、家族の会話や子どもたちの遊びの声が響く。
これはこれで、とても贅沢な時間です。
・・・とは書いたものの、盛りすぎました。笑
そんなに優雅な生活じゃないです!笑
子供たちのきょうだい喧嘩が頻繁に起こり、つねに誰かの怒声やら、泣き声やらが飛び交っていて、静かな環境を楽しむ、とは程遠いです。
が、まぁ、いいんです。笑
もしここに、テレビの関係ない音が流れてたら、さらに私のイライラもMAXになるかと思います。
テレビなし生活で得られたもの
以下の3つです^^
1. 読書する子になる
テレビがなければ、読書が「暇つぶし」になる。
人間、「なにもしない」というのは難しいもので、大人でも、手持無沙汰だと、ついスマホ見ちゃいますよね。それと同じで、
テレビがないと、その暇つぶしが、読書になります。
その暇つぶしが、豊かな読書経験の獲得という大事な時間になっていくんです。
リビングの本棚の取りやすい位置に本を並べておくと、子供は寝そべって、パラパラと読み始めていたりします。
本に親しむ工夫
・約2週間ごとに、図書館で本を借りてくる。同じ本ばかりだと、子供が飽きるから。
・寝る前の読み聞かせ。(私が疲れていて、しない日ももちろんありますが、できるときはする)
・親自身が読書して楽しんでいる姿を子供に見せる!(つい、スマホをいじりたくなりますが。その代わりに、読書する姿を見せることは何よりの効果があると思います)
↑レシピ本などの軽い本でも♪本から学ぶ姿勢を見せられるなら、なんでもOKとしています^^
2. 生活リズムが整う
テレビに気を取られないことで、食事・お風呂・就寝までがスムーズに。
「食事に集中!」「お風呂もさっさと入る!」という流れがうまれ、
時間にゆとりができ、親も子も穏やかに過ごせます。
ちなみに、我が家は、私がフルタイム共働きの時代から、21時には消灯・就寝するようにしてました(私自身も)
3. 家族の会話が自然と増える
テレビがないと、子どもとの会話が増える!
うちの場合は、子どもが話し出す前から平日テレビなしなので、実は、テレビあり生活の場合と厳密な比較はできないのですが。笑
今は、休日に子供が見たがるyoutube番組を見たりしてるんですが、その時は、一切会話はないです。子供が集中しているので。。。
やっぱり、テレビがないと、会話するしかなくなりますよね・・特に食事中。
何気ない会話の積み重ねは、大切な時間です・・・^^
元・国語教師の視点から思うこと
私は、高校で国語を教えていました。
その経験から言えるのは、「国語が得意な子=読書経験が豊か」な子が多い!ということ。
国語の教師で「国語の問題集をたくさん解いて、努力して、国語が得意になりました。」という人には会ったことないです。「本読むのは苦手」という人にも会ったことない。笑
本に親しんでいる人ばかりです。
読解力というのは、“読んだ経験の蓄積”から生まれるのではないでしょうか。
特に現代文では、「どこに筆者の主張があるのか」「接続詞で文章の流れをどうつかむのか」など、読む力そのものが問われます。
古文や漢文のように、単語や文法などのテクニックを学んだらすぐ伸びる、とはいかないのですよね・・・
テクニックだけで乗り切れるものではないし、読解の問題集を繰り返すより、“読むことに慣れている”ことの方がずっと強い。
私自身も、読書のおかげで(?)国語が得意だった
小学生のころは、運動は苦手で、どちらかというとインドアだった私。
図書室に行って、好きな本を借りて読むのが楽しみでした。
たまに親に連れて行ってもらう町の図書館でも、親が「そろそろ帰ろうか」っていうくらい、ずっと本を読んでました。
家にある本も暇さえあれば読んで、飽きたら、親の本棚からも本を取って読んだりしていました。笑
中学生になって読書はしなくなったけれど、国語の成績はいつもよくて、自分でもびっくりしてました。
算数は、小学校高学年ごろから苦労するようになり、難しい~!分からない~!と苦しんだのに、
国語の文章題は「時間をかけて読めば、必ず答えが見つかる!」という感覚があったんです。
勉強しなくても、何も困りませんでした、国語は。
おそらく、子供のころから読書してたからかな・・・と思っています^^
読書=国語の成績アップ、とは言い切れないけれど…
もちろん、「読書すれば絶対国語の成績が上がる」とまでは言い切れないと思います。持って生まれた、得意、不得意は必ずあるので。
でも、「国語が得意な子は、だいたい本好きである」というのは、教師として感じていたことです。
子ども時代にたくさんのことば、文章と出会う経験は、
きっと、成績以上に心や思考を豊かにしてくれるものだと思うのです。
大人になってからも「学ぶ」ときは、読書は欠かせないものです。
子供の時から「本から学ぶ」経験を積んでおくと、大人になって困ったとき、読書から解決法を学び、自分の人生を力強く切り拓いていく子になるのではないかな、と思っています。
たとえ国語が得意にならなくても、読書経験・読書習慣は、必ずその後の人生で役に立つと私は思っています。
ニュースは聞きたい!って人は
我が家は、リビングにアレクサ(スマートスピーカー)を置いて、ニュースを聞いています。
アレクサが来る前は、ラジコ(ラジオのアプリ)でニュースを流したり、時々スマホでニュースをチェックしたり。
アレクサやラジコは、画面に目が奪われないので、聞きながら家事などが進み、とってもいい感じです♪
小学校高学年の長男も「アレクサ、ニュースを流して」って言って、宿題しながらニュース聞いたりしています。いっちょまえに。笑
余談ですが、スマホのニュースは、ついつい見入ってしまい、あっという間に時間が過ぎてしまう感じがするので、最近は、極力見ないようにしています
まずは「テレビに布をかける」ところからでも
「いきなりテレビなしなんて無理!」という方もいますよね😊
我が家も、最初、平日テレビなし生活を始めたころは、リビングのテレビに布をかけて“視界に入らないようにする”ことから始めました。
それも難しければ、食事中はテレビをオフにするだけでも違うと思います!
ちょっとした工夫で、子どもたちの目線や興味が変わっていくのを感じましたよ。
「読書好きな子になってほしい」
そう思うなら、まずはおうちの環境を見直してみるのが一番の近道かもしれません🌿
「国語が得意になってほしい」
それなら、読書を。
国語の読解問題を解くよりも、塾で国語を勉強するよりも、読書はずっと効果があると思います!
まとめ
テレビなし育児で得られる3つのこと
- (読書習慣)子どもが自然と本に手を伸ばすようになる
- (時間)生活リズムが整い、時間にゆとりが生まれる
- (会話)家族の会話が増え、心がつながる時間が増える
いいこといっぱいです^^
子どもの未来をつくるのは、毎日のちょっとした習慣。
テレビの代わりに、読書のある暮らしを取り入れてみませんか?
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